コミュニケーションを最大化する
オフィス設計のあり方

株式会社ハックルベリー _1

30,000店以上の導入実績を持つ Shopify プラットフォームに関連するアプリ開発や運用を手がけるEC総合支援サービスの株式会社ハックルベリー。代表取締役である安藤祐輔氏に、家具選びのこだわりと SITURAEMON を活用した理想の環境づくりについてお話をうかがいました。

コミュニケーションを生むオフィス設計の秘訣や、経営者視点で見据えるEC販売の未来など、安藤氏ならではの視点に迫ります。




人物紹介

株式会社ハックルベリー 代表取締役 安藤祐輔氏

コミュニケーションの量がオフィス環境を整える

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───  今回は経営者としての視点から「これからのオフィスのあり方」についてお話をうかがいたいと思います。安藤さんは、これからのオフィス空間はどうあるべきだとお考えですか?

安藤さん(以下敬称略): 20年近く社長業をしてきて一番思うのは、社員や仕事を依頼する人たちにいかに気持ちよく頑張って働いてもらうかが私の仕事だなということ。

そう考えるとオフィスのあり方を考えるときに大切にすべきターゲットが分かりやすい。ターゲットの意図を明確に言語化してオフィスに落とし込んでいくことが必要で、その視点がなければオフィスは途端に働きづらい場所になると思います。

例えば、エントランスにはとてもこだわっていて見た目はいいけれど、執務エリアが狭くて使いづらそうなオフィスを見ると、大事なものが欠けているように感じてしまいませんか。そういう環境で社員の皆さんが気持ちよく働いているイメージはできません。

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株式会社ハックルベリーのオフィス

───  現場の働きやすさという視点は重要ですね。社員の満足度が高い環境を作るため、普段どのようなことを心掛けていらっしゃいますか?

安藤: コミュニケーションの量じゃないでしょうか。ともすると経営者ってすごくハイレイヤーなことだけに取り組んでしまって、現場感がなくなっていきがちです。

でも結局、現場の人たちがどう働いているか、どうするともっと働いてもらいやすいかを考える想像力が必要です。その原材料は、単純ですがコミュニケーションの量だと思います。もちろん会社の規模によっても異なるとは思いますが、私はそれが一番シンプルで不可欠なことだと思っています。

組織拡大に伴うスピードの鈍化から
コミュニケーションの重要性にリーチ

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───  具体的に、社員とのコミュニケーションを活発にするための工夫やコツはありますか?

安藤: 簡単にいうと、とにかく話しかけるようにしています。私の性格やキャラクターは抜きにしても、一般的に社員から社長には話しかけづらいという部分はあるでしょうから。

もっと具体的に言うと、まず当社では社長室は作っていません。これには賛否両論あるとも聞きますが、フリーアドレスなので社長室は作らず、いろいろなところによく座っています。そうするとなんとなく社内の空気がわかります。その空気の中で話しかけるタイミングを見計らいながら、社員とのコミュニケーションは私から積極的に取っていますね。

これはオフィスのレイアウトありきの話ではないかもしれませんが、フリーアドレスを生かすスタンスでコミュニケーションを取っていれば、なんとなく社員や会社が抱えている課題が見えてくるんです。

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───  そこまで社内コミュニケーションの重要性を意識されるようになったきっかけは何でしょうか?

安藤: 離職率が高まったときや実際に会社のスピードが落ちたなと感じたとき、コミュニケーションが解決のきっかけになりました。特に私たちのようなベンチャーは社内コミュニケーションこそが課題解決の鍵を握ると考えています。

会社経営は戦略が一番大事。でもそれは一旦置いておいて、実務を考えると成果を生みだすためには、オフィス環境が全体の7~8割を占めると言えるのではないでしょうか。

当社はハーフリモートですが、オフラインで仲良くなっていないと、オンラインのコミュニケーションは取りづらいです。だからこそ出社したときのオフィス環境がコミュニケーションを意識したつくりになっていないともったいない。場づくりがとにかく大事だと考えるのはこうした背景があるからです。

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今では社内は和気藹々とした空気が感じられる

安藤: ポジティブなことがあったときも、ネガティブなことが生じたときもオンラインのテキストコミュニケーションだけではクリアできないことはやはり多いです。効率を考えればこそオフィス環境においてコミュニケーションが取れる場づくりを推奨します。

SITURAEMON のサービスでも「コミュニケーションが活発になるオフィスづくり」「コミュニケーションを生むための明るい天板の色選び」そんな相談やリクエストを届けられたら良さそうですよね。

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───  実際にオフィスづくりを進める際には社内の担当者を決めることがあると思いますが、適任者を選ぶポイントはありますか?

安藤: 立候補を募ってもその人に適性があるとは限りません。だからまずは社員が好き勝手に書いたり発信したりできる場所、Slack の Times のようなカジュアルさでいいと思うのですが、そういう社員の人間性がわかるような発信ができる場所を普段から社内で作っておくといいと思います。

発信しない人は、そういう発信が好きじゃないんだという個性がなんとなくわかりますので、自由にカジュアルに、というのがポイントです。あとは組み合わせも考えつつ、楽しんでくれそうな人に振ります。とはいえそれぞれ業務もありますから、アサインするのは簡単じゃないかもしれませんね。やはり日頃のコミュニケーションがここでも鍵になりそうです。

セレンディピティ的購買意欲はAIに代替されない

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───  EC事業支援サービスを手掛ける立場から、これからのEC販売についてお聞かせください。

安藤: AI搭載のエージェントがユーザーに代わって購買するエージェンティックコマースの時代がやって来ていると言われています。

私は基本的にあれで完結するのは「生活必需品」と言われるタイプの商品だと思っています。ですから必需品コマースの中でも特に比較系サイトなどは今後AIによって厳しい方向に変わっていくでしょう。

一方、家具やアパレルは必要になったから購入するというものでもあり、そのときに「いいものと出会えたら買う」という出会い系のコマースだと思うんです。衝動やタイミングが購入のきっかけにもなるので、AIで代替されにくい。

買い物体験としてはどちらも決済ページにたどり着くだけなので一緒ですが、業界的には「必需品のコマース」とセレンディピティのような「ディスカバリーコマース」に二分されていくだろうと思います。

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───  そうした背景を受けて、今後のEC販売ではどのようなアプローチが要となるでしょうか?

安藤: ディスカバリーコマースに必要となるのは、ユーザーの声のデータをたくさん集めること。在庫データや商品の説明データはAIが収集しますが、商品の評判、購入後どう思っているかという顧客の心理が入ったデータを持つことが、ブランド側の強みになるからです。

動画やSNS上でのディスカバリーコマースには今後、ますます注目が集まり、ニーズが高まるのではないでしょうか。

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───  「顧客の心理データ」がブランドの強みになるのですね。最後に、人々の購買意欲はどうなっていくと思われますか?

安藤: 現状、トータルで見ると購買意欲が上がっているように見えます。しかし、流通額は落ちて本質的な購買意欲は下がっているのではないかと思っています。

それはIPタイアップや推し活の購買を煽る、見せかけの購買意欲がすごく増えている時代だから。水増しされた購買意欲の揺り戻しを受けて、今後は「誰もがわかりやすいブランド」「カスタマイズなどができる自分なりの消費」「中古」の三つに絞られていくのではないかと感じています。

つまり、オーダー家具なら自分で選んでカスタマイズしたものであることに価値があるし、SITURAEMON のようなサービスは、自分たちのセレクトの補助をしてくれていると感じられるということ。

今後はそうしたサービスにより価値が出ると思います。SITURAEMON の動きに注目しています。