オフィスがきれいな会社12選|業界別の事例と見極め方を紹介

オフィスがきれいな会社12選|業界別の事例と見極め方を紹介

オフィスがきれいな会社とは、新しいビルに入居しているという意味ではありません。色調の統一・動線設計・整理整頓の仕組みが根づいた状態、つまりデザイン・清潔・機能の三位一体が実現されている企業のことを指します。

就職活動や転職活動の中で「あの会社のオフィス、すごくきれいだった」という印象を持った経験がある方も多いのではないでしょうか。そのような直感は、実は会社選びにおいて無視できない根拠を持っています。

ツナグ働き方研究所の2025年調査では、企業選びでオフィス環境を重視する求職者は約7割にのぼります。オフィスの美しさは単なる見た目の問題ではなく、企業が社員にどれだけ投資しているかを映す鏡ともいえる存在になっています。本記事では、オフィスがきれいと評判の企業12社を業界別に紹介し、きれいなオフィスで働くメリット、就活・転職での見極め方、そして美しいオフィスに共通する設計の基本要素まで解説します。

きれいなオフィスの実現には、空間のコンセプトに合った家具選びが欠かせません。私たちが運営するSITURAEMON(シツラエモン)は、図面不要のモジュール設計で9,000通り以上の組み合わせから最短5営業日で届く、法人向けオーダー家具プラットフォームです。オフィスづくりの選択肢の一つとして参考にしてみてください。

オフィスがきれいと評判の企業12選(業界別に紹介)

以下の12社は、デザイン性・機能性・働きやすさの3軸で評価が高い企業です。華やかさだけでなく、社員が実際に使いやすい空間設計が施されている点を共通の選定基準としています。

IT・Web系企業のきれいなオフィス

IT・Web系企業は、フリーアドレスやABW(Activity Based Working)を早くから導入し、働き方に合わせた多様な空間を用意してきました。特定の席を持たない代わりに、集中ブース・コラボレーションエリア・リラックスゾーンなど、その日の業務内容に応じて場所を選べる設計が特徴です。

Google Japan(渋谷・東京)

六本木から渋谷スクランブルスクエアに移転したGoogle Japanのオフィスは、日本の街並みや自然をモチーフにした空間デザインが印象的です。フロアごとに「森」「水辺」「縁側」などのテーマが設けられており、木材・石材・緑を組み合わせた内装が落ち着いた雰囲気を生み出しています。

執務エリアには仕切りの低いオープンデスクと個室型の集中ブースが混在しており、業務の性質に合わせて使い分けられます。カフェテリアでは食事を無料で提供しており、社員同士が自然に交流できる場でもあります。

LY Corporation(LINE)(紀尾井町・東京)

LINEとYahoo! JAPANが統合して誕生したLY Corporationは、紀尾井タワーに広大なオフィスを構えています。白とグレーを基調とした清潔感のある内装に、随所に鮮やかなグリーンウォールが配置されており、視線が自然と和らぐ設計です。

フロア内にはカフェスペースやゲームルームも設けられており、集中して作業する時間と気分転換の時間を同一フロアで完結できます。執務エリアのデスクは高さ調節が可能で、長時間の着座を避けたい社員にも配慮が行き届いています。

サイバーエージェント(渋谷・東京)

渋谷マークシティに本社を置くサイバーエージェントは、ビビッドなカラーと遊び心のある家具が共存するオフィスで知られています。エントランスは赤とグレーの大胆なグラフィックで構成されており、会社のブランドカラーがそのまま空間に落とし込まれています。

「ABEMA」など複数のプロダクトを持つ同社では、プロダクトチームごとにフロアの雰囲気を変えるアプローチを採用しています。チームのカルチャーがオフィスに反映されており、訪れるたびに新しい発見があると社員から評判です。

freee(東京・品川)

クラウド会計ソフトを提供するfreeeは、品川のシーバンスNに拠点を置いています。白を基調としたミニマルな内装に、木材の温かみを組み合わせた「スマートカジュアル」とも呼べるデザインです。ケーブルが完全に隠蔽された執務デスクは整然とした印象を与え、視覚的ノイズが極めて少ないのが特徴です。

集中が必要な作業のための個室ブース、チーム会議用の中規模会議室、オープンなコラボレーションスペースが適切な比率で配置されており、多様な業務スタイルに対応しています。

 

大手メーカー・商社のきれいなオフィス

大手メーカーや商社では、エントランスや来客スペースにも企業ブランドを反映した設計が施されています。外部の取引先や株主を迎える機会が多いため、オフィスそのものがブランドコミュニケーションの場として機能しています。スケール感のある吹き抜けや高品質な素材の使用が、企業の信頼性を視覚的に伝える設計思想の表れです。

ソニーグループ(港区・東京)

港区高輪に本社を移転したソニーグループのオフィスは、「クリエイティビティとテクノロジー」をテーマにした空間構成が特徴です。ガラス張りの外観から差し込む自然光が執務エリア全体を明るく照らし、昼間は人工照明に頼らない設計になっています。

壁面には同社の製品や映像作品のビジュアルが展示されており、ブランドのアイデンティティを体感できる空間です。共用ラウンジには業務用のスピーカーが設置されており、音楽を聴きながら作業できる環境が用意されています。

三井物産(千代田区・東京)

大手町に本社を構える三井物産は、重厚感のある木材と石材を組み合わせた落ち着いたデザインが印象的です。来客スペースであるエントランスホールは天井が高く、広々とした空間設計が「総合商社」としての風格を醸し出しています。

近年のオフィス改装では、フリーアドレスの導入とともに、コラボレーションを促すオープンな共用スペースが大幅に拡張されました。社員食堂は外部の飲食店を招致したフードコート形式になっており、昼食時間の選択肢が豊富です。

楽天グループ(世田谷・東京)

世田谷区玉川に広大なキャンパス型オフィスを持つ楽天グループは、複数の棟が回廊でつながれた独特のレイアウトを採用しています。オフィス内にはコンビニエンスストア・カフェ・クリニック・保育所まで設けられており、日常生活に必要な機能がキャンパス内で完結します。

共用スペースの随所に観葉植物が配置されており、大規模施設でありながら圧迫感を感じさせない工夫が施されています。英語を公用語としている同社らしく、案内サインはすべて日英バイリンガル対応です。

竹中工務店(中央区・東京)

オフィス設計のプロフェッショナルである竹中工務店は、自社オフィスそのものを「実証実験の場」として活用しています。執務エリアには複数の照明シナリオが設定されており、時間帯や作業内容に応じて自動的に切り替わる仕組みが導入されています。

素材の使い方にも建設会社ならではのこだわりが見られます。天井には構造体をあえて露出させたコンクリート打放しの部分と、吸音材を使ったパネル仕上げの部分が共存しており、デザインと機能の両立が徹底されています。

 

きれいなオフィスで働く4つのメリット

「見た目がいいだけ」と思われがちなオフィス環境の美しさですが、実際には社員のパフォーマンスや企業の競争力に直結する要素です。

1. 集中力と生産性が上がる

イトーキの「WORKPLACE DATA BOOK 2025」によると、3人に2人以上(67%)が「オフィス環境がモチベーションに影響を与える」と回答しています。

この背景にあるのは、視覚的ノイズの少なさが集中力に与える影響です。色調が統一され、ケーブルや書類が整理されたオフィスでは、目から入る余計な情報が減り、作業に意識を向けやすくなります。動線設計が適切な空間では必要なものを探す時間が短縮され、業務の中断が起きにくい環境が生まれます。

こうした物理的な秩序は心理的な安心感につながり、創造的な思考を引き出す土壌にもなります。

2. 社内コミュニケーションが活発になる

きれいに設計されたオフィスでは、カフェエリアやオープンラウンジが意図的に配置されており、業務中の偶発的な会話が生まれやすい環境が整っています。廊下を歩いた先にソファがある、コーヒーを取りに行くついでに別のチームの社員と顔を合わせる、そういった偶発的な接触が積み重なることで、部門を越えた情報共有が促されます。

 

フリーアドレスやABWを採用しているオフィスでは、毎日隣に座る人が変わるため、普段接点のない同僚との会話が自然に生まれます。美しく整えられた共用スペースは「使いたい」という気持ちを引き出し、コミュニケーションの場として機能します。

3. 採用力・企業ブランドが向上する

ザイマックス不動産総合研究所の「首都圏就活生の企業選びに関する意識調査2024」によると、就活生の59.9%が「室内のレイアウトや機能が充実した快適なオフィスであること」を企業選びで重視しており、これは「大規模ビルや、グレード感の高いビルであること」(42.3%)を上回っています。

建物の格よりも、実際に働く室内の快適さを優先する就活生が多いという事実は、企業側にとって重要な示唆を含んでいます。また、アーバンプランが実施した調査では、就活生の8割以上が企業選びでオフィス環境を重視すると回答しており、ツナグ働き方研究所の2025年調査でも求職者の約7割が同様の傾向を示しています。

こうしたデータは、就活中・転職活動中の読者にとって「オフィスを選考基準にすることは正当だ」という確信材料になります。オフィスが採用候補者の志望度に直結する時代において、企業側のオフィスへの投資は採用コストの削減にもつながります。

4. 社員の健康とウェルビーイングにつながる

適切な照明・空気の質・植物の配置・騒音対策は、長時間過ごす職場において社員の健康に直接影響します。色温度が調節できる照明は目の疲労を軽減し、CO2濃度が管理された換気システムは午後の眠気を防ぐ効果があります。観葉植物の存在はストレス軽減に寄与するとされており、緑視率を高めることは働く人の心理的安定に貢献します。

ヴィスは2026年のオフィストレンドとして「ウェルビーイングオフィス」を予測しており、社員の健康を空間設計に組み込む動きが業界全体で広がりつつあります。一日の大半を過ごす場所だからこそ、健康への配慮を怠ったオフィスのコストは、長期的には生産性の低下や離職率の上昇という形で企業に返ってきます。

オフィスの見た目だけで会社を選んで大丈夫?見極めのポイント

「きれいなオフィスに惹かれて入社したが、実際の職場環境とのギャップに戸惑った」という声が転職者の体験談でしばしば聞かれます。オフィスの美しさを判断基準にすること自体は適切ですが、見るべき場所を間違えると「見た目だけ」で選んでしまうリスクがあります。

「すぐ慣れる」問題とオフィス環境の本当の価値

入社直後に感動したオフィスの美しさも、数ヶ月も経つと「当たり前」に変わります。慣れは人間の認知として自然なメカニズムであり、それ自体は避けられません。

ただし、慣れによって価値がなくなるのは「オフィスの見栄え」であって、「きれいに保つ文化」ではありません。数年が経過しても整理整頓が維持され、備品が適切に管理され、共用スペースが清潔に使われているオフィスは、管理体制と社員教育が機能していることの証です。そのような企業では、業務プロセスや情報管理にも同じ水準の規律が適用されている可能性が高く、経営品質の間接指標として機能します。

つまり、オフィスを見る目的は「感動する体験を買うこと」ではなく、「その状態を維持できる組織かどうかを確かめること」です。それを踏まえると、見学時にどこを見るべきかが変わってきます。

面接・職場見学でオフィスを見る4つの視点

ザイマックス不動産総合研究所の調査では、就活生がオフィスに期待するのは「大規模ビルの格」ではなく「室内の快適さ」であることが明らかになっています。建物の外観や立地よりも、実際に働く室内に目を向けることが、後悔しない会社選びにつながります。

以下の4つの視点を持って職場見学や面接に臨むと、オフィスから得られる情報量が大きく変わります。

エントランスと受付の第一印象

エントランスは企業が外部に向けて最も意識的に整える空間です。ここが雑然としている場合、内部はさらに乱れている可能性があります。逆に、受付担当者の対応や待合スペースの清潔さが行き届いている場合は、来訪者への配慮が組織全体に浸透しているサインと受け取れます。

植物の状態(枯れていないか)や掲示物の鮮度(古い情報が貼りっぱなしになっていないか)も、細部への注意力を測る手がかりです。

執務エリアの整頓度と余白

実際に社員が働く執務エリアは、企業文化の本音が最も出やすい場所です。机の上に書類が山積みになっていないか、個人のスペースに私物が溢れていないかを観察します。フリーアドレスの場合は退席後のデスクが片付いているかどうかも確認ポイントです。

余白のある空間は「使われていない無駄」ではなく、「集中やリラックスのための意図的な設計」であることが多く、空間の使い方から経営の考え方が見えてきます。

共用スペース・水回りの充実度

カフェエリアや給湯室、トイレは社員が毎日複数回使う場所です。こうした水回りの清潔さは維持コストが最もかかる部分であり、「社員にとって当たり前の快適さ」にどこまで投資しているかを示します。カウンターに水が飛び散ったままになっていたり、ゴミ箱が溢れていたりする状態が見学中に見受けられる場合は、日常的なメンテナンスが追いついていない可能性があります。

社員の表情とオフィスの使われ方

最後に、最も定性的でありながら最も重要な観察ポイントです。社員が自然体でオフィスを使っているか、共用スペースで談笑が起きているか、一人ひとりが作業に集中できているかを感じ取ってください。美しく設計されたオフィスが「使われていない」「社員が窮屈そうにしている」場合は、設計と実態の乖離があります。

逆に、多少古い設備であっても社員が生き生きと空間を使いこなしている会社は、オフィスへの投資以上に組織文化が健全である証拠と見ることができます。

きれいなオフィスに共通する設計の基本要素

これまで紹介した12社のオフィスや就活・転職のデータを踏まえると、「きれいに見えるオフィス」には再現性のある設計原則があることがわかります。専門的な建築知識がなくても理解できる3つの要素に整理できます。

色調・素材の統一と収納設計

オフィスがきれいに見える最大の要因の一つが、色調の一貫性です。ベースカラー(白・グレー・ナチュラルウッドなど)を2〜3色に絞り、アクセントカラーをブランドカラーや観葉植物の緑で差し色にするだけで、空間の印象は大きく変わります。異なるメーカーの家具や設備が混在していても、色味を揃えることで統一感が生まれます。

収納設計も同様に重要です。「隠す」と「見せる」のバランスを意図的にコントロールすることで、整理整頓の維持が「個人の意識の問題」ではなく「仕組みの問題」として解決されます。ケーブルマネジメント(配線を見せない処理)、統一された文具・備品の採用、書類をデジタル化してデスク上の物量を減らす取り組みがその代表例です。

整頓を仕組み化することで、特定の社員に頼らずきれいな状態が維持されます。

グリーン・照明による空間演出

観葉植物やグリーンウォールは、オフィスの視覚的な質を引き上げるコストパフォーマンスの高い手段です。無機質なコンクリートやガラスが多い空間に緑を加えるだけで、視線が和らぎ空間全体に奥行きが生まれます。グリーンウォールは壁面のデッドスペースを活用できるため、狭いオフィスでも圧迫感なく自然を取り入れられます。

照明の色温度と調光は、作業効率とリラックスのバランスに直結します。集中作業が必要なデスクエリアには昼白色(5,000K前後)、休憩スペースや会議室には電球色(3,000K前後)と使い分けることで、同じフロアでも「モード」の切り替えが視覚的に促されます。LED照明への交換と調光器の設置は比較的手頃なコストで実現できる改善であり、空間演出への最初のステップとして取り組みやすい要素です。

家具の質とカスタマイズ性

色調・植物・照明をどれだけ整えても、家具が空間のサイズや雰囲気に合っていなければ全体の統一感は崩れます。オフィスの印象を最終的に決定づけるのは、家具の質とデザインの一貫性です。

市販の既製品家具はサイズのバリエーションが限られており、不規則な形状のスペースや特定のデザインコンセプトに対応しきれないことがあります。柱の出っ張り、梁の高さ、窓の位置など、既存のビル空間の制約に合わせた家具を用意しようとすると、既製品では対応できないケースが出てきます。

ヴィスが予測する2026年のオフィストレンドの一つ「ブランディングオフィス」では、企業の個性やミッションを内装・家具に反映させた空間づくりへの関心が高まっています。こうした流れの中で、オーダー家具への注目が増しています。

一方で、オーダー家具には「納期が長い」「コストが高い」「図面や仕様書の作成が手間」という導入ハードルが存在します。私たちが運営するSITURAEMON(シツラエモン)は、こうした課題に対応するために設計された法人向けオーダー家具プラットフォームです。天板素材(集成材・メラミン・一枚板など37〜56種類)と脚素材(スチール脚・木製脚など2〜37種類)をモジュール形式で組み合わせることで、図面を用意しなくても9,000通り以上のカスタマイズが可能です。

最短5営業日での出荷に対応しており、テーブル・デスク・シェルフ・ベンチなど多様な什器を揃えています。オフィスの空間づくりを検討している法人の方は、選択肢の一つとして参考にしてみてください。

まとめ

本記事では、IT・Web系・大手メーカー・中小スタートアップから12社のオフィス事例を紹介し、きれいなオフィスで働く4つのメリット、面接・職場見学での見極め方、そして美しいオフィスに共通する設計の基本要素(色調・グリーン・照明・家具)を解説しました。

ツナグ働き方研究所の調査が示すように、求職者の約7割がオフィス環境を企業選びの判断材料にしています。オフィスを基準に会社を選ぶことは、もはや「贅沢な条件」ではなく、働く環境への正当な関心です。ただし、見るべきポイントは建物の格ではなく、執務エリアの整頓度・水回りの清潔さ・社員の表情といった「維持されている状態」です。

私たちが運営するSITURAEMON(シツラエモン)では、図面不要のモジュール設計で9,000通り以上のカスタマイズが可能なオーダー家具を最短5営業日でお届けしています。きれいなオフィスの実現に向けて家具選びを検討されている法人の方は、ぜひご覧ください。

オフィスを観察する目を持って会社選びに臨めば、表面的な美しさと本質的な働きやすさの両方を見極めることができます。面接や職場見学の場をそのための情報収集の機会として活用してみてください。