オフィスがきれいな会社12選|業界別の事例と見極め方を紹介

オフィスがきれいな会社12選|業界別の事例と見極め方を紹介

オフィスがきれいな会社を選ぶときは、内装の印象とあわせて、集中や相談に使う場所、収納、清掃の仕組みを確認しましょう。

採用サイトに載るラウンジと、配属先の執務室は異なる場合があります。自分が働く拠点と、日常的に利用できる設備を確かめることが大切です。

本記事では、IT・Web、メーカー、商社、建設など12社の公式事例を紹介します。働くメリット、面接や見学での確認点、自社のオフィスを整える設計の要素も解説します。

オフィスがきれいと評判の企業12選

各社の公式紹介には、集中席と交流の場を使い分けたり、事業に必要な設備を組み込んだりする工夫が見られます。対象拠点と特徴を業種別に整理しました。移転・改修時の事例は、本文で発表時点を補足しています。

分野 企業名 対象拠点 空間・設計の特徴
IT・Web Google Japan 渋谷ストリーム 集中と協働を行き来する場づくり(全社方針)
IT・Web LINEヤフー 紀尾井タワー 個別ブースとDining
IT・Web サイバーエージェント Abema Towers 事業別の執務室と公開スタジオ
IT・Web freee アートヴィレッジ大崎セントラルタワー 「島」をテーマにした増床フロア
メーカー ソニーグループ ソニーシティ(港南) 壁面がホワイトボードの会議室(品川の紹介例)
商社 三井物産 三井物産ビル(大手町) 目的別の作業場所と食堂の多目的利用
建設 竹中工務店 東京本店設計部(江東区新砂) 「光の運河」に沿うラウンジ
インターネットサービス 楽天グループ 楽天クリムゾンハウス 木目調の来客ラウンジとカフェテリア
インターネットサービス マネーフォワード 田町ステーションタワーS 交流用のConnect Area
インターネットサービス MIXI 渋谷スクランブルスクエア 個人作業用のフォンブース
インターネットサービス ウォンテッドリー 恵比寿ガーデンプレイスタワー 執務エリア中央のリフレッシュ空間
インターネットサービス ラクスル 麻布台ヒルズ森JPタワー 植物を並べた主動線によるエリア区分

1. Google Japan:集中と協働を切り替える設計

Google Japanの東京拠点は、東京都渋谷区の渋谷ストリームにあります。

Googleのワークプレイス方針では、一人で集中する作業とチームで協働する作業を行き来できる場づくりを重視しています。画面に向かって考える場所と、同僚と議論してアイデアを形にする場所を、働き方に合わせて用意する考え方です。

これはGoogle全体の方針です。東京拠点の各フロアの設備や利用条件は、配属先に即して確認しましょう。

2. LINEヤフー:個別ブースと食堂の併設

LINEヤフー株式会社の本社は、東京都千代田区紀尾井町の紀尾井タワーにあります。

公式採用情報では、思考を深める個別ブースと、交流の場となる「Dining」が紹介されています。同じ拠点内に、周囲から離れて作業する場所と、社員が集まる場所を備えている点が特徴です。

見学ではブースの予約方法や混雑時の空き状況も確認すると、日々の使いやすさを判断できます。

3. サイバーエージェント:公開スタジオを併設した拠点

株式会社サイバーエージェントの主要拠点の一つは、東京都渋谷区宇田川町のAbema Towersです。

公式のオフィス環境案内では、メディア&IP事業、ゲーム事業、全社機能が入居する拠点として紹介されています。公開スタジオ「UDAGAWA BASE」に加え、事業ごとの執務室や集中作業のための部屋がある構成です。

制作・発信の設備と執務場所を組み合わせる事例です。配属部門によって勤務拠点が異なるため、求人情報と照合しましょう。

4. freee:テーマ性を持たせた増床フロア

freee株式会社の本社は、東京都品川区のアートヴィレッジ大崎セントラルタワーにあります。

2026年2月の増床発表では、新たに稼働した10階オフィスを紹介しています。「たのしさダイバーシティ」をコンセプトに、既存の「海」「大地」「森」「空」に続き、新フロアは「島」をテーマにしています。

複数フロアに異なるテーマを持たせた事例です。勤務予定のフロアと、共用スペースを使える範囲を確かめておくとよいでしょう。

5. ソニーグループ:全面ホワイトボードの会議室

ソニーグループ株式会社の本社であるソニーシティは、東京都港区港南にあります。

公式採用情報の品川紹介には、左右の壁面が全面ホワイトボードになった会議室が掲載されています。会議中に書き出したアイデアや議論の内容を、参加者が見ながら検討できる設備です。

紹介写真の一部は2019年以前の撮影です。現在の勤務拠点や会議室の設備は、応募する部門へ確認してください。

6. 三井物産:執務席の選択と食堂の多目的利用

三井物産株式会社の本社は、東京都千代田区大手町の三井物産ビルにあります。

新本社の紹介では、組織の執務エリア内で席を選び、CO-WORK、SOCIAL、FOCUS、d.spaceの4種類の場所を目的に合わせて使う構成が示されています。採用情報では、食事時間外の食堂をミーティングやソロワークにも利用できると紹介しています。

専用席を用意する方法と、共用施設を時間帯で使い分ける方法の両方が参考になります。

7. 楽天グループ:木目調ラウンジとカフェテリア

楽天グループ株式会社の本社・楽天クリムゾンハウスは、東京都世田谷区玉川にあります。

公式施設紹介では、来客用会議室へ続く木目調のラウンジを紹介しています。カフェテリアでは、社員の健康維持や交流を目的に、朝食・昼食・夕食の3食を無料で提供しています。

来客を迎える空間と、社員が毎日使う施設を整えた事例です。福利厚生の利用条件は、雇用形態や勤務拠点に合わせて確認しましょう。

8. 竹中工務店:「光の運河」に沿うワークラウンジ

株式会社竹中工務店の東京本店設計部は、東京都江東区新砂にあります。

設計部の紹介では、中心の動線を「光の運河」と呼び、その周囲に緑に包まれたワークラウンジや図書ラウンジを配置しています。3面スクリーンのBIMスタジオも備え、活動に応じて場所を選ぶABW(Activity Based Working)を取り入れています。

資料を調べる場所、議論する場所、設計を検討する設備を動線に沿って配置する工夫が読み取れます。

9. マネーフォワード:交流用フリースペース

株式会社マネーフォワードの本社は、東京都港区芝浦の田町ステーションタワーSにあります。

公式発信では、2023年3月のオフィス更新でフリースペース「Connect Area」を整備したと紹介しています。場所を設けるだけでなく、社内イベントなどと組み合わせ、組織内の交流を促す意図が語られています。

共用スペースの設計と、社員が利用するきっかけづくりをあわせて考える事例です。

10. MIXI:集中作業用のフォンブース

株式会社MIXIの本社は、東京都渋谷区の渋谷スクランブルスクエアにあります。

公式採用情報では、2020年3月に移転した本社に、集中して作業する個人用スペースとしてフォンブースを設置したと紹介しています。オープンな席と個人の席を使い分ける構成です。

ブースの設置台数と予約ルールを確かめると、使いたい時間に利用できるかを判断しやすくなります。

11. ウォンテッドリー:執務中央のリフレッシュ空間

ウォンテッドリー株式会社の本社は、東京都渋谷区の恵比寿ガーデンプレイスタワー5階です。

2026年2月の移転案内では、3月16日の稼働に向け、「大人の秘密基地」をコンセプトにした新本社を発表しています。執務エリア中央に、社員の憩いの場となるリフレッシュスペースを配置する計画が特徴です。

中央に共用空間を置く配置の参考になります。発表された設計と、現在の利用状況は分けて確かめましょう。

12. ラクスル:植物でエリアを区分する動線

ラクスル株式会社の本社は、東京都港区の麻布台ヒルズ森JPタワー19階にあります。

2025年2月に営業を開始したオフィスについて、設計を担当したコクヨの事例紹介では、主動線に植物を並木状に配置したと説明しています。植物がワークスペース、会議室、コミュニケーションスペースを区分する構成です。

緑を空間の区切りに使う事例です。自社で取り入れる際は、通路幅や収納扉の開閉を妨げない位置を検討しましょう。

きれいなオフィスで働く4つのメリット

整ったオフィスには、探し物や席探しを減らし、相談しやすい場所を用意できる利点があります。家具の見栄えとあわせて、次の4点から使い方を考えましょう。

1. 集中して作業しやすくなる

資料や備品の置き場が決まり、周囲の会話から離れられる席があれば、作業を中断する場面を減らせます。

机に関係のない書類が積まれていると、必要な物を探すたびに手が止まります。オンライン会議が続く席では、文章や図面をじっくり検討しにくいこともあるでしょう。

よく使う道具の定位置を決め、集中席へ移動できるようにします。卓上パネルは視線を遮るために使い、会話音を抑えたい場合は距離や部屋の使い分けも検討しましょう。

2. 部署を越えて相談するきっかけができる

ラウンジやカフェスペースは、普段接点の少ない部署の社員と話すきっかけになります。

飲み物を取りに行く場所や休憩席が整っていれば、移動のついでに情報共有や短い相談をしやすくなります。集中席とは離し、会話できる場所を利用者が判断できる配置にしましょう。

固定席を設けないフリーアドレスと、活動に応じて場所を選ぶABWは考え方が異なります。家具を置くだけで交流が増えると考えず、会話や飲食、利用時間のルールも整えます。

3. 応募先の働く環境を判断できる

オフィスの設備や使い方を調べると、応募先での日常業務を具体的に考えられます。

ザイマックス不動産総合研究所の就活生調査では、企業選びで各項目を重視する回答の割合が次のようになっています。

オフィスに関する項目 重視する割合
室内のレイアウトや機能が充実した快適なオフィス 59.9%
大規模ビルやグレード感の高いビル 42.3%

首都圏在住で、就職活動を終えた・活動中・活動予定の大学3年生〜大学院生364件の回答です。調査期間は2023年12月25〜27日と2024年1月24日〜2月4日でした(詳細版8ページ・図表4)。

各項目への評価を尋ねた結果であり、どちらを優先するかの二者択一ではありません。自分の応募先では、日常的に使う席や会議設備が揃っているかを確認しましょう。

4. 光や温度の不便を調整しやすくなる

使いやすいオフィスには、まぶしさや室温の不便を調整できる設備と、相談先が用意されています。

画面に照明や日光が映り込むと文字が見えにくくなり、空調の風が直接当たる席では寒さを感じることがあります。写真の印象だけでなく、実際に座る場所で確認したい条件です。

ブラインド、机の向き、照明の配置を調整し、席の変更や空調の不具合を相談できるかを確かめます。働きづらさを放置せず、管理担当者へ伝えられる仕組みが大切です。

面接や見学でオフィスを見極める5つの視点

面接や見学でオフィスを見極める5つの視点の図解

見学では、配属先との適合、日々の管理、設備の使い方を確認します。表の項目を手がかりに、応募先で必要な条件を整理しましょう。

見極めの視点 観察する具体的な箇所 面接や案内担当者への確認事項
業務・待遇との適合 配属予定拠点の環境、自席の形態 実際の勤務地、出社頻度、職種ごとの席利用ルール
受付・エントランス 来訪者案内の掲示、待合の整頓状態 執務エリアの見学可否、共用部の管理体制
執務エリアの戻し先 机上の書類量、個人ロッカー、通路余白 退席時の片付け手順、書類や私物の保管ルール
水回りの清掃体制 給湯室の水はね、ゴミ箱の回収状況 清掃・備品補充の担当部署や実施頻度
席の運用ルール 集中席やブースの空き状況、使われ方 ブースの予約規則、混雑時の代替作業スペース

1. 見た目の新鮮さだけでなく業務や待遇に合うか

仕事内容や待遇、勤務拠点を確認したうえで、オフィス環境が自分の働き方に合うかを考えます。

採用写真のラウンジが別のビルにあったり、自分の部署では日常的に使えなかったりする場合があります。内装への期待だけで応募すると、勤務地や出社頻度の条件を見落としがちです。

求人票の給与や業務内容とあわせて、配属予定の拠点、出社条件、職種ごとの席利用ルールを質問しましょう。

2. 受付やエントランスの案内が行き届いているか

受付やエントランスは企業の対外的な窓口であり、来訪者への案内や掲示物が適切に管理されているかを確認する出発点になります。

初めて来た人が受付へ迷わず着けるか、掲示が更新されているか、待機場所が整っているかを見ます。待機席から社員の画面や書類が見えない配置かも確認できます。

受付の印象だけでは執務環境までは分かりません。実際に社員が働くフロアも見学できるか、案内担当者へ相談しましょう。

3. 執務エリアの書類や私物の戻し先があるか

執務エリアを観察する際は、デスクの表面だけでなく、書類や私物を片付けるための収納や戻し先が用意されているかに注目します。

作業中に書類が広がっているだけで、管理不良とは判断できません。退席時に戻せる場所があり、荷物が通路や足元に残らない仕組みかを見ます。着席した人の後ろを通れるかも確認しましょう。

フリーアドレスでは、個人ロッカーの容量と場所、共用備品の保管、退席時の片付け手順を聞くと、日常の動作を想像しやすくなります。

4. 共用スペースや水回りの清掃が維持されているか

給湯室、カフェコーナー、トイレなどの水回りは、社員が日常的に利用する設備であり、清掃や備品管理の運用実態が現れる場所です。

水はねやゴミ箱の状態は、直前の利用によって変わります。一度見た汚れで全体を判断せず、回収や清掃の頻度、担当者を確かめましょう。

ビル管理会社への委託か社内当番制か、消耗品を誰が補充するか、不具合をどこへ連絡するかを聞くと、管理の仕組みが分かります。

5. 実際の利用ルールや席の使われ方に無理がないか

集中席やフォンブースは、設置されていることに加え、必要な時間に使えるかを確認します。

見学時に席が空いていても、会議が重なる時間には埋まるかもしれません。社員の表情や一時点の静けさから、社風や忙しさを決めつけることは避けましょう。

予約の必要性、利用時間の上限、満席時の代替場所を質問します。普段の会議件数や集中作業の時間と照らし合わせて、設備が足りるかを考えます。

きれいなオフィスをつくる3つの設計要素

自社のオフィスを整えるなら、収納、植物・照明、家具の寸法から検討します。片付けや手入れが続けられる配置を、内装とあわせて計画しましょう。

1. 色調と素材を揃え、物の戻し先を決める

1. 色調と素材を揃え、物の戻し先を決めるの図解

床や壁に合わせて家具の木目・金物の色を揃えると、空間にまとまりが生まれます。収納は見た目だけで選ばず、物の持ち主と使用頻度で分けましょう。

収納する物 戻し先の例 配置で確認すること
個人の荷物 個人ロッカー・個別トレー 利用者の荷物が収まる容量、席からの距離
共用備品 棚・定位置トレー 誰でも戻せる表示、使う場所からの取りやすさ
書類 キャビネット・保管庫 使用頻度、保管期間、閲覧できる人の範囲

日常的な文具と長期保管の書類を分け、机下のコードは配線ダクトなどで整理します。紙資料を減らす場合は、社内ルールと保存義務を確かめてからデジタル化を検討しましょう。

2. 観葉植物の配置と照明環境の調整

観葉植物の導入や照明環境の調整は、日々の手入れの実現性と作業面での見やすさを踏まえて計画します。

植物は葉が通路や収納扉に干渉しない位置に置き、水やりと清掃の担当を決めます。フェイクグリーンを選ぶ場合も、ほこりを取り除く手入れは必要です。

照明は手元の影や画面への映り込みを確かめ、机の向きやタスクライトを調整しましょう。一部の席で配置を試し、実際の作業で見やすさを確認してから範囲を広げます。

3. 空間の寸法や用途に合わせた家具選定

家具は、設置場所の寸法と、座る・立つ・移動する動作に合わせて選びます。

天板が柱と壁の間に収まっても、脚が膝に当たったり、椅子を引くと背後の通路を塞いだりすれば使いにくくなります。天板の幅・奥行きだけでなく、脚の位置、足元、椅子の引き代、扉の開閉範囲を図面や現場で確かめましょう。

SITURAEMON(シツラエモン)では、天板と金物を組み合わせるテーブルやシェルフを扱い、対応商品で特注サイズや配線孔加工を相談できます。既製品が収まらない場所は、希望寸法と用途を伝えて適合を確認しましょう。

法人会員登録・ログイン後は、カートからオンライン見積書を発行できます。発送目安や入金条件は商品によって異なるため、設置予定日と照合して調達を進めます。

まとめ

きれいなオフィスを評価するときは、内装とあわせて、集中と相談の場所、収納、清掃、席の運用を確認しましょう。

12社の事例には、目的別の席や共用施設の活用、植物による区分などの工夫があります。会社を選ぶ人は配属先での使い方を、自社を改善する人は維持できる配置と管理の仕組みを検討することが大切です。

応募先では勤務拠点と利用条件を質問し、自社では使いにくい場所の寸法や動線を記録することから始めてみてください。